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産婦人科の看護師として転職したいと思った時に事前確認すべきこと

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Photo by Max Talbot-Minkin

産婦人科というと「出産の現場に立ち会える」「命の誕生の瞬間に感動する」といったイメージが強く、携わってみたいという看護師さんも多いです。

その一方で、「実際に働いてみたら出産と関係ない婦人科で働くことになった」「看護師が関われる出産等の業務は範囲が限られていた」などのギャップが多いのも事実。事前にポイントを抑えた上で転職活動を始めましょう。

産婦人科における「産科」「婦人科」の違い

まず産婦人科について知っておきましょう。「産婦人科」というと一般的に出産寄りの仕事となる「産科」のイメージが強いですが、細かくは「産科」「婦人科」に分類されます。(小さいクリニックだとこの2つが一緒になっているところも多いです)

それぞれの科の特徴について説明します。応募する際には自分が希望している科の募集なのかをきちんと確認しておきましょう。

婦人科は女性特有の疾患を対象とする仕事

「婦人科」は女性特有の疾患(おりものの異常や生理不順など)を扱う科です。
女性の身体ということもありデリケートな問題が多く、言葉の使い方一つでトラブルになることも。看護師さんの細かな気遣いが必要とされます。

女性特有の疾患ということもあり、女性看護師の場合は「自分ごと」として捉えられることも多いので勉強になることも多いです。

また総合病院や病棟勤務でなければ夜勤や残業が少なめなのが特長で、プライベートの生活リズムを整えやすいといえます。

男性看護師でも入ることはできますが、「男性には見られたくない」という患者さんが多いため、男性看護師は好まれない傾向にあります。求人も女性看護師の募集がほとんどです。

産科は出産を対象とする仕事

「産科」は妊娠や分娩を扱う科のこと。

「命の誕生の瞬間に立ち会ってみたい」と思い転職を希望する人も多いですが、実際には看護師が携わる業務範囲は非常に限定的。分娩など出産周りの主な仕事は助産師の資格を持っている人が行います。

産科の看護師の業務は出産した赤子のおむつの交換や沐浴など、周辺業務がほとんどです。

その一方で助産師さんの仕事ぶりを目の前で学ぶことも出来るので長期的なキャリアとして助産師の資格も取りたいという人には良い環境と言えるでしょう。

 

「生命誕生の瞬間」という感動的な部分にフォーカスされがちですが、流産や死産というシビアな状況に立ち会うこともあります。悲しむ家族の心のケアなど、精神的な強さも要求されます。

婦人科と異なり出産は時間を決めて行動することが難しいため、看護師・助産師ともに夜勤・残業・休日出勤が多くなる傾向にあります。

また、助産師の方が重大な仕事を任されるため、ほとんどの病院では助産師の給与の方が高く設定されています。

 

助産師資格を取りたいと思った時に知っておきたいハードル

前述の通り産科で分娩など出産の仕事に携わる場合、助産師の資格を取る必要があります。(※日本では助産師の資格は女性のみが取得可能)

ただし実際に助産師の資格を取得するのも簡単ではなく、いくつかのハードルがあります。

まず時間的なハードル。助産師になるには国家指定の助産師養成学校に行って1年間専門の勉強をしなくてはなりません。働きながら1年間勉強をするのは難しいので、退職・休職等をして1年間勉強のために時間を使う必要があります。

次に金銭的なハードルです。年間でおおよそ150万円強の費用がかかるため、負担は小さくありません。(奨学金制度を使える学校もありますので事前に確認しておきましょう)

そしてもっとも大きいハードルが「入学が難しい」ということです。学校によってまちまちですが、多くの場合、募集人数が10〜20人程度と小規模の募集となっているため入学の倍率が非常に高くなります。

助産師になりたいと思った際には、これらのハードルを事前に理解しておきましょう。

※養成学校に通って勉強をすれば助産師の試験に合格することはそこまで難しくありません。平成28年の助産師試験の合格率は99.8%となっています。

www.mhlw.go.jp

既卒の場合、未経験からいきなり助産師資格を取るのではなく、一旦産科の看護師として経験を積んでから助産師資格を取るという人も多いので、助産師資格を取るかどうか迷いがあるのであれば、一度現場に就いてから考えてみるのもいいでしょう。

 産婦人科の転職を考える際には長期展望を持つことがポイント

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Photo by Tatiana Vdb

 

産婦人科に転職したいと思っている人の注意点をまとめます。 

  1. 自分が行きたいのは「産科」なのか「婦人科」なのかを明確にすること
  2. 「産科」で出産の仕事に携わりたい場合、将来的に助産師資格を取る必要があると理解すること
  3.  助産師資格取得にはお金と時間がかかることを認識すること

 

特に「産科」で働きたい人は長期的に自分のキャリアアップをどうやって展開していくのかを視野に入れながら転職を考えると良いでしょう。